北海道・帯広競馬場で開催しているばんえい競馬を運営する「オッズパーク・ばんえい・マネジメント」の2008年度決算が約6500万円の赤字見通しとなった。
帯広市は収支不足を穴埋めするために「ばんえい競馬財政調整基金」から5000万円を取り崩す考えだが、基金はほぼ底をつく。15日の市議会議案審査特別委員会では、各議員から、市がばんえい存続にどう出張ホスト取り組むかを問う質問が相次いだ。
市と同社の合意書によると、同社に収支不足が生じた場合、両者が協議して基金を取り崩すことができるとしている。市は6月定例会に、基金のほぼ全額となる5000万円の取り崩しを提案。基金残高は約150万円となり、ほぼ底をつくことになった。市は、ばんえい競馬の帯広単独開催を決定した際、「市民に新たな負担は求めない」としており、基金は積み増さない方針だ。しかし、この日の特別委では、「来年からは補填(ほてん)する基金がない。民間企業が赤字を出し続けるにも限界がある」と、同社の撤退を懸念する声が挙がった。
08年度の馬券発売額は115億5535万8700円で、前年度比10・66%減にとどまった。景気の悪化や、単独開催1年目の2007年度と比べて話題性が薄れたのが要因とみられている。同社は参入当初から市に対して、馬券販売以外にも収入確保が必要と指摘。市は、競馬場を商業施設と複合化するなどの案を検討しているが、具体策を提示する段階ではないという。
ばんえい競馬財政調整基金は、運営に赤字が生じた場合、補うために2007年に創設。帯広市は、ばんえい競馬を06年度まで運営していた旭川、岩見沢、北見の3市にも拠出を呼びかけたが、支援を得られず出張ホスト単独で設けた。同社は「単なる赤字か黒字かでは撤退は考えていないが、ばんえいが必要なのかどうかは帯広市が考えること。収益アップの案を真剣に考えてほしい」と話している。